2017年 桜の季節に
私と彼は桜の季節に、またミニ同窓会があり、逢う事が叶いました。
でもその日は、私の都合で遅くなり、2次会からの参加になりました。
彼の街へ出掛けてから、ひと月あまり過ぎていました。
私と彼と3人ほどの同窓生と一緒に、また飲み会になりました。
そこでは、やはり彼とだけ話すわけにもいかずに、同窓生との会話を楽しんでいました。彼はおしゃべり上手というわけではなく、どちらかと言えば、聞き役、黙考タイプかもしれません。でも彼はいざという時には、グッと出て来るタイプなのです。
店を出ると、何か同窓生のふたりが、まるで気を使ったようにして、彼が私を送っていくような具合の体制となり、私と彼は肩を並べて歩いていきました。
私の肩と彼の腕がぶつかることもありました。そして、別れ際に、彼は私の肩をちょこっと触って、さよならしたのでした。
それは私達が、まるで10代の気分になっているようでした。
あくる朝、私がメールをしたところ、朝早くに電車にのり、今はもう県境を越えていると言うメールが帰って来たのです。
ほんの少しの時間でしたが、私達の心は、変わらずにそこにありました。
ですから「きっとまた逢える。」そう私は確信したのです。